サザエさんを観る。
タラちゃんを見かけた近所の人らしきおじいさんの台詞「お、よくうちに遊びに来る子だ」
さて、現代に子供が見知らぬ人の家へ行くことを許す親がどれだけいようか。
子供が行動できる範囲=近所に住んでいる人間へ信頼を置いてるということである。これは個人ではなく、地域への信頼といえるであろう。


自分が子供の頃は、自宅の裏に一人で住んでいた婆ちゃんの家へよく遊びに行っていた。
その婆ちゃんは一人暮らしで、のら猫を餌付けしており、家の周りにはよく数匹ののら猫がいた。今考えると、少し独特な人だったのであろう。親は心配してか、その婆ちゃんの家へ行くなとよく言われた。
しかし、その婆ちゃんとの関係は自分にとって外部の大人と接触する数少ない機会であった。ゆえに学ぶことも多かったように思える。貴重な体験であったことは確実である。


サザエさんのように、子供を安心して外部と接触させられる地域を形成・・・無理だろうな。隣に住んでる家族構成すら知らない現状。
希薄な近所付き合い。
人は内に篭り、外部と接触する機会を減らす。親も子供も健全な刺激を受けることを拒否してるようなものだ。日本はもうだめかもしれんね。